和食、洋食、イタリアン、どんなジャンルのレシピにも合い、
小さな子どもから大人までみんなが大好きなあさり。
春になればスーパーにも並べられ、潮干狩りでたくさん掘ることもありますね。
ママはこのあさりで家族のために腕を振るいたいところですが、
1つあさり料理で大きな壁があります。
そう、「砂抜き」です!
これが苦手であさり料理に手が出ないママもいるのではないでしょうか?
でも実はこの「砂抜き」やり方を覚えればとっても簡単なんです。
あさりを失敗なしで上手に砂抜きをする方法をお伝えします。
あさりの砂抜きで失敗しないために大事な事とは?
砂抜きは潮干狩りでとってきたあさりだけではなく、
スーパーで売られているあさりもするようにしてください。
潮干狩りよりは少ないですが、貝の中に砂が残っていることが多いです。
砂抜きをするときに失敗しないポイントはずばりこの3つ!
・塩水はヒタヒタにする
・適切な塩加減
・冷蔵庫(冷暗所)で保存する
このポイントを守りながら、あさりの砂抜きの手順を説明していきます。
<材料>
あさり 300gくらい
水 200ml
塩 小さじ1
<手順>
① 水と塩を合わせる。
② あさりが重ならないで入る大きさのタッパーなどに入れる。
③ 冷暗所で保存する。
④ あさりを塩水から引き揚げて水洗いする。
手順としてはこれだけです。簡単ですよね?
① 合わせた塩水は3%の濃度で、だいたい海水と同じ塩分量になっています。
あさりが呼吸して砂を吐き出せるようにします。
濃度だけ覚えておけば、塩水の量を増やしたり減らしたり自由に作ることができます。
② あさりを塩水につけるときに大切になってくるのが砂抜きに使う入れ物です。
台所にあるボウルを使って砂抜きしている人、いませんか?
あさりは海では遠浅の砂の中に住んでいます。
ですからボウルだと深すぎて、あさりがしっかりと砂を吐き出さないのです。
おススメは蓋つきのタッパーです(蓋が付いていないときは、新聞紙をかぶせても大丈夫です)。
タッパーを使うとあさり同士が重ならず、塩水がヒタヒタになり
あさりが住んでいた環境に近くなり砂をはいてくれます。
③ あさりが砂抜きをしている間保存するのは、直射日光の当たらない涼しい場所が適しています。
冷蔵庫と書かれていることもありますが、冷やしすぎるとあさりが砂抜きを
しなくなってしまうので、真夏以外は入れなくてOKです。
砂抜きにかかる時間はだいたい2~3時間です。
料理する時間から逆算して砂抜きをしておくと、料理がスムーズにできます。
④ 砂抜きの終わったあさりは水洗いして使いましょう。
砂抜きしたあさりを水洗いせずに使うと、塩水の汚れが付いたままになりますし、
貝殻についた塩分で料理が塩辛くなってしまいます。
砂抜き出来ているか確認する方法は?
タッパーに入れた塩水に砂が落ちていれば、砂抜きが出来ています。
分かりやすい確認方法としては、砂抜きをしているあさりの様子を見てみてください。
あさりの貝から水管と呼ばれる管が出ていれば砂出しをしている証拠です。
新鮮なあさりであれば、正しい砂抜きの方法を行えば、
1~2時間砂抜きすればほぼ砂抜きすることができます。
逆に何時間砂抜きをしても砂が出てなければ、鮮度がよくない可能性があります。
スーパーであさりを選ぶときには新鮮なあさりを選ぶということがまず第一です。
あさりの砂抜きにはちみつを使おう!
ここで1つあさりの砂抜きであさりのうまみをさらにアップさせる裏ワザをご紹介します!
使用するのはある調味料1つ。
酒?しょうゆ?いいえ‼その調味料とはなんと「はちみつ」なんです!
スーパーで売られている出荷前のあさりは、ブドウ糖が入った海水に24時間漬けられます。
そうするとうまみ成分であるコハク酸がアップして美味しくなるのだとか。
家庭ではブドウ糖を手に入れるのは難しいので、代わりに使うのがはちみつなんです。
はちみつを使ったりするとあさりが甘くなってしまうんじゃ?
と思ってしまいますがご安心ください!
使うはちみつの量は塩水に対して0,1%なので、一滴で十分です。
塩水を作るときに一緒にはちみつを加えておくだけでOKです。
あさりの砂抜きはお湯を使えば短時間で簡単に出来る
もっと短時間で簡単に砂抜き出来ないの?
すぐに料理したいのに!なんて時もありますよね?
そんな時でも15分ほどで砂抜きが出来てしまう方法があるんです!
あさりを短時間で砂抜きするのに必要なものはズバリ【お湯】!なんです。
でもどんなお湯でもいいというわけではありません。
あさりをお湯で砂抜きするときに気を付けるポイントを説明しますね。
お湯の温度は50度にして下さい。
これがこの砂抜きで気を付けるべき唯一のポイントです。
あさりは急にお湯につけられると身を守ろうとして、
いつもより勢いよく水の出し入れ(呼吸)をします。
そのため短い時間での砂抜きが可能になるんです。
50度位のお湯につけると貝が少しひらくので、
その中で洗うと中の砂が出やすくなります。
この50度という温度ですが、40度以下では雑菌がわきやすくなります。
また50度以上は貝が茹で上がってしまい砂が抜けなくなってしまいます。
少し大変かもしれませんが、だいたいではなく温度計を使うなどして
なるべく50度ちょうどのお湯を作ってください。
自宅に給湯器の設備がある方は、あらかじめ給湯器を50度にセットしておくと手軽です。
ただしやけど防止のため、給湯器使用後はすぐに元の温度に戻しておくようにしましょう。
100均でも料理用の温度計が売っているのでそれを使ってもいいですね。
この方法だと15分ほどつけておくだけで、砂抜きが完了してしまうんですよ!
通常濃度3パーセントの塩水に1~2時間漬けなければ砂抜きできませんから、
15分で済むなんて驚きですよね。
砂抜きの手順を説明していきます。
【準備するもの】
・50度のお湯
・あさり
・ボウル
・バット
・ザル
<手順>
① ボウルにあさりを入れ、その上から50度のお湯を入れてこすり洗いする。
軽く貝の口が開いてお湯が濁ってくるので、一度あさりをザルにあげる。
② バットのような平たい器にあさりを入れてその上から50度のお湯を入れる。
※バットを使うのはあさり同士が重ならないようにするためです。
この時は貝が沈むくらいたっぷりのお湯を入れます。
※お湯の温度がだんだん下がってくるので、時々お湯を足して50度を保つようにします。
③ 15分放置する。
あさりは夜行性なので、明るすぎる場所だと活動が鈍くなり
砂をあまり吐き出さないことがあります。
バットにはホイルや新聞紙などの紙をかぶせて、暗くしておきましょう。
以上です。
15分ほど時間が経つとあさりから吐き出された砂や、貝の表面についていた汚れで
お湯が濁って来るので、もう一度ザルにあげて水洗いしたら
そのまま料理に使うことができます。
あっという間に面倒な砂抜きができる魔法のような50度のお湯での砂抜き方法ですが、
メリットもたくさんありますが、もちろんデメリットもあります。
それぞれにいくつか挙げていきます。
メリット
・時短で済みます。
毎日家事に育児に忙しい主婦にとって、通常あさりの砂抜きにかかる
2~3時間はなかなかねん出できる時間ではありません。
あさり料理は週末にする特別な料理になってしまいがちです。
・お湯に短時間浸けることで、料理した時にあさりの身がふっくらとします。
デメリット
・通常の塩水を使って砂抜きした時よりも貝の中に砂が残っていることがあります。
なのでこの50度のお湯での砂抜きはスーパーで購入した少量のあさりの砂抜きに向いています。
・お湯に事前につけていた為、料理した時にあさりの身が取れやすくなることがあります。
・栄養やうまみが多少お湯の中に流れ出てしまいます。
・50度の温度管理が大変。
・一度お湯を通してしまっているので、その後のあさりは傷みやすくなります。
そのためその後は保存したりするのではなく、すべてを料理に使ってしまいましょう。
まとめ
いかがでしたか?どんなにおいしいあさり料理でも、
口に入れた時にジャリッとしてしまっては台無しになってしまいますよね。
面倒くさそう、難しそうと思いがちなあさりの砂抜きですが、
手順さえ覚えておけば塩水に付けておくだけで終わりです。
これはスーパーで買ってきたあさりの砂抜きでの方法です。
潮干狩りなどでとってきたあさりの砂抜きをする場合は
貝殻の外側に汚れがかなりついていることが多いので、
まずは流水での水洗いをしっかりしておいてください。
またあさりについていることが多い菌を広げないために、
台所以外の場所で砂抜きをするといいですよ。
砂抜きがしっかり終わったあさりで美味しい料理をたくさん食べたいですね^^